本日、NSCAジャパン主催の Human Performance Center にて、立正大学 准教授の永田先生によるセミナーを受講してきました。
テーマは『フォースプレートで測るジャンプパフォーマンスを理解しよう!
力積がわかると見えてくるジャンプのヒント!』
セミナーでは、カウンタームーブメントジャンプ(CMJ)の「ジャンプ高さ」を評価するだけでなく、フォースプレートを使って力の出し方やタイミング(力積)を詳しく分析する方法について学びました。
ジャンプ高だけを見ると単純ですが、力の発揮の仕方やタイミングを理解することで、より効率的なジャンプやパフォーマンス改善のヒントが見えてくることが印象的でした。
また、フォースプレートを使った測定はまだ再現性が課題で、実施者のやり様によって結果が変わることもあるため、正しく活用するにはさらなる知見や工夫が必要だということを感じました。
正直なところフォースプレートには触れたのは今回が初めてです。そして、文系出身の私は物理もさっぱりなので、すべてを理解できたかというと甚だ疑問ではあります。
私が一つ分かったのは、
数学で例えると、ジャンプ高は答えでフォースプレートのデータはその答えの『証明』のようなものなかと...
ジャンプ高って、最終的には「◯cm跳べた」という一つの数字にまとまりますよね。
これは、まるで数学の問題で出てくる「答え」のようなものです。
でも、その答えがどうして出てきたのかを知るためには、フォースプレートという計測器で得られるデータが必要になります。
そこには「どれくらいの力で地面を押したか」「どのタイミングで力を発揮したか」などが細かく記録されていて、これは数学でいうところの「証明」に近いなと感じました。
さらに面白いのは、ジャンプ高の計算方法が一つではないこと。
・空中にいた時間から計算する方法
・初速度から計算する方法
どの方法でも最終的に「ジャンプ高」という同じ答えにたどり着くのですが、どちらを元に計算するかで数値が違います。
これはまさに、数学で同じ定理をいろいろなやり方で証明できるのとそっくりだなと思いました。
スポーツ科学を深く理解するには、様々な分野の学問の知識が必要なのだと強く感じた一日でした。
フォースプレートの購入を検討していましたが…
実は、私自身もフォースプレートの導入を検討していたのですが、今回のセミナーを通じて「今の自分にはまだ知見が足りない」と痛感。
測定の再現性やデータの解釈、運用方法など、単に機器を導入するだけでは活用しきれない部分が多く、むしろ誤った評価につながるリスクもあると感じました。
だからこそ、今は焦らず、もう少し学びを深める時間を取ろうと思います。
フォースプレートは非常に魅力的なツールですが、それを“正しく使える力”が伴ってこそ、本当の意味で価値がある。
導入を見送るという選択も、長い目で見れば大切な一歩だと考えています。
今後もセミナーや文献を通じて、スポーツ科学の理解を少しずつ積み重ねていきたいと思います。
そしていつか、自信を持って「使いこなせる」と言えるタイミングで、改めて導入を検討したいです。
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合同会社ORDINARIO業務執行社員/CSCS*D/NSCA-CPT/NSCAジャパンレベルⅡ認定/スポーツ医学検定1級/座右の銘「普通」/ Team 「ULTRUN」/トライアスロンチーム「アイアンノビス」マネージャー/日本トライアスロン連合公認審判員(第3種)
現在は池袋、氷川台にて一般の方を主にパーソナルトレーナーとして活動しています。マラソン、トレイルランニング、トライアスロン愛好家。フルマラソンサブ4達成、ウルトラマラソン100km完走、IRONMANミドル完走。現在、IRONMAN完走を目指し日々精進中。