トレーニングの目的は成長過程に応じて
科学的な知見やさまざまな意見がある中で、今回は私自身が大切にしている「年代別トレーニングの考え方」をまとめてみました
小学生まで:運動=楽しい!を育てる時期
目的:運動に対するネガティブな感情を抱かせない
ポイント
• 遊びの中で基本的な動作(走る、止まる、跳ぶ、投げるなど)を自然に刺激
• 成功体験を積ませることで「運動って楽しい!」を育てる
• 競争よりも協力、評価よりも体験重視
中学生:基本フォームの習得期
目的:正しい動作の習得
ポイント
• スクワット、ランジ、プッシュアップなどの基本動作を丁寧に学ぶ
• 成長期に合わせた負荷調整
• 動作の意味を理解し、意識的な身体操作を促す
高校生:筋肥大と基礎筋力の向上期
目的:身体づくりの土台を完成させる
ポイント
• 正確なフォームでの中〜高強度トレーニング
• 筋肥大、筋力向上を狙ったセット・レップ設計
• 栄養・睡眠・回復の重要性を理解させる
大学生:競技特異性とパワー強化期
目的:競技力の最大化
ポイント
• 競技に合わせたトレーニング
• パワー系トレーニング(オリンピックリフティングなど)の導入
• 年間計画に基づいたピーキング
社会人・プロ:ピークの維持と競技特化
目的:年間を通じて高パフォーマンスを維持
ポイント
・これまで養ってきたことをより洗練させる
・加齢に伴う体力低下を少しでも食い止める
・パフォーマンスを最大限に引き出すための身体管理
まとめ
いろいろと年代別のトレーニングについて述べてきましたが、最も大切なのは、自分の成長段階と目標をしっかり見据えたうえで、将来にわたって計画的に取り組めるトレーニング設計をすることです。
トレーニングとは、一過性の努力ではなく、長期的な視点で試行錯誤を重ねながら、継続的に最適化していくプロセスです。
今の自分に必要なことを知り、未来の自分に向けて積み重ねていく。
それが、ケガを防ぎ、成果を最大化し、何より「運動を楽しむ力」につながっていくのだと思います。
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合同会社ORDINARIO業務執行社員/CSCS*D/NSCA-CPT/NSCAジャパンレベルⅡ認定/スポーツ医学検定1級/座右の銘「普通」/ Team 「ULTRUN」/トライアスロンチーム「アイアンノビス」マネージャー/日本トライアスロン連合公認審判員(第3種)
現在は池袋、氷川台にて一般の方を主にパーソナルトレーナーとして活動しています。マラソン、トレイルランニング、トライアスロン愛好家。フルマラソンサブ4達成、ウルトラマラソン100km完走、IRONMANミドル完走。現在、IRONMAN完走を目指し日々精進中。